整形外科で椎間板ヘルニアと診断されたあなたへ
整形外科で椎間板ヘルニアと診断されたあなたへ
西洋医学的には、腰痛を患って整形外科に行くと、まず最初にレントゲンの撮影から入り、骨格の構造の現象に着目します。
そしてドクターは、レントゲン写真を見て、
「腰椎の4番と5番の間の椎間板が潰れている」
「背骨が捻れている」
「腰椎が変形している」 等々の所見を患者さんに説明します。
また、より詳しく診断するためにMRIを撮影して、「椎間板ヘルニア」と診断されたり、他には腰椎の変形や脊柱管の狭窄、椎間板が狭く潰れていたり、腰椎が滑っていたり・・・
つまり現象として確実に
「椎間板が潰れている」、「背骨が捻れている」、「腰椎が変形している、」あるいは「椎間板ヘルニア」が発症している事が判明した言う事になります。
しかしそれがあなたの腰痛の原因と言う事とは、別問題かもしれないと言うことを最初に覚えておいて頂きたいと思います。
私はこの世界に入って一番最初に驚いた事は、医学といえども仮説の上に成り立っていると知った事です。
特に腰痛や神経痛などは、生命の危機とは関係ないので、これらの症状に対して日本の医学は閉鎖的て遅れていると言うことでした。
日本国内では、医学的にもそれが正しいとされていても、先進諸外国では「腰痛と腰椎の変形には因果関係はない」とする論文が多く発表されています。
ジョージワシントン大学の研究によると、過去にまったく腰痛を経験したことのない人にMRI検査をしたところ、60歳以下の痛みのない人の1/5に椎間板ヘルニアが認められ、半数の人に椎間板の膨隆が見られました。
また、60歳以上では1/3に椎間板ヘルニアが見つかり、80%近くの人に椎間板の膨隆が認められたということです。
つまり、60歳以下の約半数は椎間板ヘルニアかヘルニア気味。80歳以上の約80%がヘルニアかヘルニア気味、というわけです。
しかもこれは腰痛患者に対する検査ではなく、過去にまったく腰痛を経験したことのない人たちの検査結果というのですから驚きますね。
椎間板ヘルニアでも腰痛じゃない人もたくさんいるのです。