慢性腰痛の原因
慢性腰痛の原因
腰痛を始めとした痛みの原因は、筋肉の血流不足と説明して来ましたが、もう少し詳しく腰痛の原因を探っていきたいと思います。
大切なのは「腰」と言う部分を診るのではなく、カラダ全体を診ると言うことです。さらに生活環境全般を診ると言う事が大切になってきます。
腰痛や椎間板ヘルニアによる痛みの根本的な原因は「血流不足」です。ではどうして血流不足が起きたのか?その原因を知る事が重要なポイントとなります。
慢性腰痛の主な原因は、
- 姿勢不良
- 精神的なストレス
- 冷え
- 食生活のアンバランス
- この4項目が慢性腰痛の発症原因に関係します。
1.姿勢不良
姿勢不良の特徴は、骨盤の歪みが大きく、背骨のアンバランスが生じています。それらは大きく分けて次のように4分類されます。
- 背骨が大きく側彎している
- 腰椎が大きく後彎している
- 生理彎曲がなく背骨がまっすぐになっている
- 腰椎が大きく前彎している
- これらの骨格の歪みは、前に説明した筋肉の歪みが長期間に渡り生じていた結果です。
慢性腰痛で骨格がこのような状態になっている場合は、単に筋肉を緩めるだけでは元には戻らないので、骨格の歪みをとるため矯正も重要になってきます。
慢性腰痛の原因は腰だけにとどまらず、上記4パターンの骨格の歪みが足や臀部の筋肉に大きく関係して来るので、これらの原因が解消されない限り腰痛が繰り返し起きてしまいます。
「腰痛持ち」と言う言葉があるように、常に腰痛に悩まされている方が非常に多いのは、これらの見方が欠如しているからかもしれんません。
また姿勢は静状態の歪みだけでなく、歩く時の姿(重心や歩幅等)も大きく影響してきます。
2.精神的なストレス
ストレスを受けているカラダは、交感神経が常に優位な状態にあり、このような状態では、背骨の動きが硬くしなやかさが失われています。
ストレスは「イコール緊張したカラダ」とも言え、筋肉が硬くなり血管が細くなり血流を悪化させてしまいます。
心の余裕があるか、自分の心の状態を見直してみましょう。
3.冷え
冷えは万病の元と昔から言われています。それだけカラダを冷やすと言う事は、影響を及ぼすことになります。
人間の体には首・手首・足首の5つの首があり、カラダの芯の冷えはこの5つの首から来ると言われています。
冷えは骨を伝わってカラダの芯を冷やします。
背骨が冷えれば腰を中心とした筋肉の血流を悪化させてしまいます。
これは冬だけでなく、夏の冷房でも大きな影響を与えます。
また冬の寝室では、朝方の底冷えも腰痛に大きな影響を与えます。
4.食生活のアンバランス
人間の体は食べ物でできています。
体液の循環を整えても、その栄養素が偏っていては細胞は栄養素が吸収できず本来の機能が取り戻せません。
血液と神経の異常が腰痛や坐骨神経痛を引き起こします。
慢性腰痛や神経痛は、筋肉や骨格の歪みだけでなく、高血糖の血液の問題や、タンパク質や鉄分・必須アミノ酸の不足等による神経伝達障害が原因の場合も考えられます。